38歳エンジニアが40歳でリタイアを目指す

38歳エンジニアが40歳でリタイアを目指すための日常を綴ります

物の値段が上がることは悪いことなのか

日本は物が安いとよく言われます。

たとえば

 

ダイソーでは100円均一

・牛丼が300円程度で清潔な店内で食べられる。

 

もし、ダイソーが120円均一になったり、牛丼が400円になったら

ほとんどの人は文句を言うだろう。

 

しかし、海外では地域によるがダイソーは約2ドルで

日本円に換算すると140〜180円ほどが普通になっている。

 

アメリカで話題になったニュースがある。

赤城乳業が社長を含む社員総出で

「25年間がんばりましたが、ガリガリ君を60円から70円に値上げさせて頂きます。」

という内容だった。

 

なぜニュースになったかというと、経済が成長している国はインフレになり

物の値段が上がるのが当然だから。

 

これが日本だと物の値段は変わらないのが普通と思う人が多い。

私も物の値段は上がって欲しくないと思っている。

なぜなら、物の値段が安いのと同時に給料も安いままだからだ。

 

経済成長していると物の値段と同時に給料も上がっていくのだ。

より良い技術が発達して良い製品がたくさん産まれる。

生産効率を上げるために企業は物や人に投資をするから物価と給料が上がっていくし

物の品質や人の技術力も上がっていく。

 

日本の場合は、ゆるやかに物の値段が上がっているように感じるが

給料はここ数十年下がり続けている。

 

ゆるやかにという表現をしたのは、少しずるい値上げの仕方があるからです。

例えば、値段はそのままで量が減っているとか

値上げに見合う価値が上がったかといえば、そうでもない場合が多いからです。

どちらかというと値段が上がっただけで中身はそのままということも多い。

 

アメリカや中国は物価が上がり給料も上がっている。

日本は物価も給料も安い。

 

これがアメリカや中国が自分の国で高い物を高い給料で手に入れる。

日本も安い物を安い給料で手に入れる。

といいうのなら問題はないのだろうけど実際は違う。

 

アメリカや中国にとっては自分たちの給料が上がっていて

物価が上がっていない日本は超おいしいのだ。

なぜなら高い給料で安い買い物ができるからだ。

 

日本製品や北海道の土地を中国人が爆買いしている

という話を聞いたことはないでしょうか。

 

これは中国の物は品質が悪く、日本の製品は安くて品質が高いから。

と思う人が昭和時代の人にはいます。

実は私の両親がこの考え方です。

 

しかし、実際はそうではない。

中国の技術力は今や世界に誇れる物であるし品質も良い。

 

では、なぜ爆買いしているかというと、単純に日本製品は安いからである。

同じ商品を中国で買うのと日本で買うのであれば

日本で買う方が安いから爆買いしています。

 

北海道の土地も同じです。

環境がとても良くて水もおいしい。

そしてなにより地価が安い。

 

中国人がそんな天国のような土地を黙って見ているわけがない。

アメリカも同様だ。

土地は中国が買い、土地の上の建造物はアメリカというのもざらにある。

一軒家で例えると地主は中国で家はアメリカが建てて住んでいるといった感じです。

 

そんなこんなで日本の製品や土地がどんどん海外に買われていくのだ。

海外に買われた土地は海外の富豪が所有するので地価が上がるため

給料が安いままの日本人は買えなくなる。

 

ちなみに日本の東京港区が平均年収1200万円であるが

この1200万円はアメリカのカリフォルニア州では低所得に分類されている。

 

今、海外が日本の人材に目をつけている。

その企業は Netflix でアニメ業界です。

日本のアニメは海外にも評判ですが、アニメーターの給料はとにかく安いという

ニュースを見たことがある人が多いと思います。

 

Netflix はこのアニメーターを日本の給料の2〜3倍出すから

Netflix で独占配信するアニメ作品を作って欲しいと発注をかけている。

さらに、アニメ企業自体を買収して新人アニメーターの

研修から始めるとも宣言している。

 

日本企業を海外が買収するのはすでに始まっていて

シャープはすでに日本企業ではないですよね。

最近では、東芝がイギリスに買収されると言う話もニュースになりました。

株価の割には実態がたいしたことなく

買う価値がないと判断されて買われずに済んだようですが

このような状態が今後も続いていくのでしょう。

 

だって、日本企業で働いても給料上がらないんだもん。

日本の新卒1年目の平均給与は280万円。

日本円に換算してアメリカは600万円、ドイツは500万円。

 

これじゃあ、いつまで経っても日本は海外から安いからといって

買い叩かれるのが続いてしまいますよ。

 

お寿司だって良いネタは海外に買われて、寿司チェーンも苦労しているそうですよ。

だって、良い魚が取れたとして日本より2倍の買取を提示する海外企業があれば

そっちと取引したくなるでしょう。

 

もはや個人の努力でなんとかなる問題ではないので

これからどんどん貧乏になっていく日本で

どのように生き抜くのかを考える必要があります。

 

給料が上がらないんだったら、優秀な人は海外に移住して働く。

私は無能なので、安い給料の中でなんとかやりくりして生活するパターンです。

 

月5万円程度の生活をしていますが、それでも好きに趣味を楽しんでいるので

幸福度は高いのではないかなと思います。

それも医師から「働けませんの証明書」である診断書をもらったおかげで

少なくとも8月末までは今の生活が続きます。

 

無理に働いてもその分「働いた罰金」として税金がかかってきますからね。

 

それではまた。